中国本土(上海 北京 青島 広州 トンガン 深セン シンセン)に自社通関をしようとお考えの方へ
アメリカのサブプライムローン崩壊後、リーマンショックに始まり急激な円高・・・日々未曾有の事態が襲っています。そんな渦中の折、コスト削減に必死になるのは当然のことだと思います。
ハンドキャリー業界では長年にわたって、不景気になると出てくる話題があります。それはお客様他多方面から「自社通関はどうしたらいいのですか?」という問い合わせが激増することです。
この真意は以下です。
普段の時なら、多くの会社はハンドキャリー業者(アドバンス インターナショナルのような)に依頼する。ところが景気が悪くなると、コスト削減を徹底する一環で、自社の社員に出張させて荷物を運ばせようとする。そしたら数万円でも安くなる!だけど自社通関が分からないから、ハンドキャリー業者にちょっと聞いてみよう、ネットで調べてみよう。という流れです。
どうでしょう?このホームページに辿りついた方の中にも、そういう方がいらっしゃるんじゃないでしょうか?
ここで私達業界のプロ。しかもプロ中のプロが集まっていると自負している弊社から皆様に質問がございます。
「日常自社でハンドキャリーをしていないから、ノウハウが全く無い。それなのに今、自社で緊急事態が発生してハンドキャリーを使わざるを得ない非常事態になり、しかもそのハンドキャリーを失敗したら、工場の稼動が止まって、巨額なロスが出る。そんな緊張が張り詰めている時に、自社でしたことがないに等しいハンドキャリーを、弊社のホームページで見ただけで百発百中で成功させることが出来るのでしょうか?」
また
「皆様のお仕事を、弊社スタッフがマニュアルを見ただけで、すぐ出来るのでしょうか?」
この2つを今一度、ここでお考え頂きたいのです。
何が言いたいか、それは
“プロにはプロの仕事があり、そう簡単には真似出来ない”
“御社は御社のプロのことをする。ハンドキャリーのことは、そのプロがする”
ということです。
ここからはプロとして自社通関を語ります。まず言葉の意味の整理を致します。
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●言葉の整理
- 1)ハンドキャリー
本来の意味は、「旅客便で荷物を乗客が乗客の携帯品として運ぶ」という意味です。業界との認識としては「お客様の代わりに、業者が“代理”として、旅客便で荷物を乗客が運ぶ」です。 - 2)自社通関と代理通関(弊社のようなエージェント)の違い
・自社通関とは、中国の荷受人(輸入者、輸入会社)が自社の報関員(その会社の通関だけできる通関士)を使って通関することである。報関員には日本のような難しい試験は無く、税関で2週間程度の講習を受ければ免許が与えられる。しかしこの報関員はその会社の通関しかできず、他の会社の通関はできません。
・代理通関とは通関業者が荷受人に代わって通関することである。お客様が弊社のようなハンドキャリー業者に依頼して貨物を通関することです。 - 3)個人通関
個人通関とは中国では個人通関は身の回りの携帯品と認められるようなもの、または土産物のような物以外は個人通関は不可能です。
そこで、今まで数々ありました“(お客様自身でされる)自社通関”の話を致します。
お客様が自社通関といっているのは、本来は個人通関のことです。
携帯品はあくまで個人の物という見方をされますので、税関は個人の物とみなして検査しますが、部品などを持ち込むと、それは個人の物とはみなされないわけです。
多くのお客様の場合、自社通関を考えると当然ながら自社のスタッフに行かせます。
その際に会社としては「ほんの少しの数量だし、英語も話せるスタッフだからなんとかなるだろう」とか「最悪でも関税を払えば何とかなる」と考えて、自社のスタッフに貨物を持たせて中国大陸に持ち込もうとします。
このようなことをしたらどうなるのか?
大抵の場合、ほとんどが保税倉庫預かりになります。そして「後日、正規に通関申告しろ」と中国税関職員に言われます。結局はスタッフの私物だけもって入国せざるを得なかったということになります。
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ケースa)
ほんの小さな部品だからと言って鞄に入れて持って行き、中国税関検査で見つかった場合、持ち込んだスタッフは空港別室にて密輸容疑での取調べを受けます。当然ながら持っていった部品だろうと何だろうと貨物は保留されてしまいます。この場合は一番最悪で、後で大手通関業者に頼んでも、なかなか荷物を通関できないまま、数ヶ月間ホールドされるケースになります。最悪は没収です。 -
ケースb)
さらにこのようなことも。入国する時にスタッフ自らが課税申告のレーン(通称レッドチャンネル)に行き、自己申告しても、ほとんどのケースが一旦保税預かりになります。中国税関職員に「通関業者に通関を依頼しろ」と言われ預かり書を発行されて終わりです。この場合は、通関業者に依頼したとしても、必要書類(ライセンスや委任状など)を用意するまでに数日かかってしまって、結局は自社社員が持っていった意味が無くなります。これならば通常貨物で出した方がまだ良いぐらいです。
では実際に弊社で扱った事例を記します。
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事例1)
半導体部品メーカーT様。
経費削減と言う事でT社の社員エンジニアAさんに上海に部品を持ち込ませました。その際に中国税関当局の検査で鞄を開けられて、申告していないその部品がみつかりました。ただちに別室に連れて行かれ密輸容疑での取調べを受け、貨物はホールドされてしまいました。翌日保税倉庫に行きましたが、密輸の嫌疑のかかっている貨物なので、取り出すこともできませんでした。
経費削減のためと言って、自社の社員エンジニアAさんは貨物を持って上海に行かせたのに貨物はホールドされ、挙句部品は取り出せなくなったうえ、さらに翌日改めて部品を日本から発送。なんとその間工場は稼動できませんでした。後日稼動出来なかった日数分の損失はン千万円になったと教えて頂きました。
今は、そのT社様は損失を考えるとプロにお願いした方が安い!ということで、中国大陸向けの貨物は全て任されています。 -
事例2)
PCパーツメーカーB社様。
急遽ハンドキャリーすることになるとB社社員様が東京駅まで貨物をもってこられて、ハンドキャリースタッフは東京駅にて貨物を預かります。
ハンドキャリースタッフは貨物と一緒にリムジンバス又は成田エキスプレスにて成田空港に行きまして、指定航空会社にて貨物をチェックインしまして、浦東空港にて待機していたブローカーとともに税関申告をしましてカスタムアウトしたところでB社現地工場のドライバーさんに貨物をハンドキャリースタッフが引き渡しをしています。 -
事例3)
オートパーツメーカーB社様。
金曜日の深夜に静岡県の工場から集荷して、翌日早朝の便で上海に向かいました。浦東空港について現地ブローカーと落ち合い、税関に行き、申告しました。
週末なので混んでおり通関は2時間かかりました。配送先が安徽省の合肥という街なので、ブローカーのスタッフはすぐ、国内線の旧空港の虹橋空港へ向かい、国内線にのり、当日夜9時にお客様の工場に配達完了しました。
これまでお話ししてきたように、“自社通関”って一言で言いますが、簡単には出来ないなと少しでも感じてもらえたら幸いです。逆にお客様のお仕事について、私どもが御社のマニュアルをもらってもすぐに部品を作ったりなんて出来ないのと同じなのです。
ここで今一度お伝えしたいことは、お客様にとって緊急事態で自社通関を考えている状況で、したこともない自社通関の成功率にイチかバチか賭けるのでしょうか?
ほんの少しの経費削減で失敗した場合の損失まで考えておられるのでしょうか?
ハンドキャリーはプロに任せて、お客様は本業に専念されるのが本当に良いのではないでしょうか?
ではどうするか?
「上記の内容を御社で対応出来るのでしたら、是非御社で自社通関して下さい。大丈夫です。」
もし少しでも不安があるのでしたら、
「ハンドキャリーに関する、リスクやコスト削減は“アドバンス インターナショナル”に全て任せて下さい」
我々はハンドキャリーする前に、事前に通関可能か現地に問い合わせ十分調べ、全てのリスクを洗い出してからハンドキャリーしております。それでも万が一通関不可能な品目の場合は、ハンドキャリー不可能と事前にお伝えしております。
弊社サービス
- 上海経由ハンドキャリー(通関・有)の特徴は:
a)中国の地方でも上海経由で通関、配送できます。
b)荷受人(輸入者)が必要な書類を用意できてるか不明でも課税で通関可能です。 - 北京・青島(通関・有)
- 広州・トンガン(通関・有)
のそれぞれの直接コースは輸入者が必要書類を持っていることが前提となります。
詳細は「中国本土向けページ」をご覧下さい。
※料金表に掲載してない都市についてもご相談を承っておりますので、お電話もしくはメールでご連絡を下さい。
